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資金調達資料は投資家が知りたい粒度で! 専門家ならではのデザインプロセスに納得感

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資金調達資料は投資家が知りたい粒度で!
専門家ならではのデザインプロセスに納得感

企業紹介
株式会社シマントは、独自のデータベース技術とシステム設計技術で、物流業界のデジタル変革を牽引しています。配送効率の低下、ドライバー不足、小口配送の増加などの課題解決のため、物流のデジタル化と物流網の構築による効率化の双方を改善するシステムを開発しています。
同社が提供する「ロジGo」は、多様なフォーマットで管理されているデータを標準化することで、管理工数の削減や業務の効率化を叶えます。さらに、運送事業者の空き車両情報も共有し、作成したルート案件を各社に配送依頼できる仕組みとなっています。配送車両の削減と運行効率・実車率の向上を両立する技術に、注目が集まっています。
物流データの標準化と業務データベースの構築によって、クライアント企業の持続可能性と成長可能性を高める同社。物流業界の構造的変革を推進する代表取締役の和田様とCMOの松本様に、Uniforceの資金調達資料デザインとブランディング支援についてお話を伺いました。
投資家への事業説明について抱えていた課題
ーー 最初にご支援させていただいたのは、資金調達用の資料作成・デザインでした。当時抱えていた課題について教えてください。
和田様:我々の事業モデル自体が、少し複雑でわかりにくい部分があります。
デザイン面でもっと伝わる資料にしてはどうかと投資家からもアドバイスを受け、デザイン会社に依頼することを検討していました。
ーー Uniforceにご依頼いただいた決め手となるものはありましたか?
和田様:二つの理由があります。
一つは、Uniforceとシマントの共通の株主からの紹介であったこと。
もう一つは、投資家が聞きたいことから逆算して資料を作るというUniforceのアプローチは、合理性があると考えたからです。
我々が作ると、どうしても我々の目線で、伝えたいことがメインの資料になってしまいます。
投資の決定をするのは投資家の方々です。投資家が聞きたいことをメインとした資料構成にできるという点に魅力を感じました。
また、マーケット自体が複雑なので、自分の中では事業の解像度を高めつつ、資料上では投資家の知りたい粒度を保つことの重要性に気づくことができました。バリュエーションや市場規模の話も含めて専門的に見ていただけたのは、Uniforceならではじゃないでしょうか。
ーー 資料をアップデートした後は、投資家へ話しやすくなりましたか?
和田様:投資家に「まずはこれを見てください」と資料を送れるようになったのが、アップデート後の大きな変化です。
それまでの資料より、事業内容を投資家に伝えやすくなりました。
企業ロゴ刷新のきっかけ
ーー 投資家向け資料の改善に加えて、企業ロゴの刷新もご依頼いただきました。その経緯を教えていただけますか?
和田様:新しいロゴをデザインしてもらい、頭文字が大文字から小文字になりました。

以前のロゴが投資家からSIerっぽい印象を受けると言われていたんです。
確かにそうだなと思いました。
また、ロゴ刷新の相談をした当時は創業7年目で、モメンタムを出していきたいタイミングでもありました。
デザイン決定までのプロセスを細かく見せていただき、最終的なデザインを一つ提示してもらいました。



ーー 「ロジGo」のロゴデザインもご依頼いただきました。Uniforceに依頼しようと思われた理由をお伺いできますか?
和田様:企業ロゴが新しくなり、ポジティブな変化を感じたので、ちょうどローンチ間近だった「ロジGo」のロゴもお願いすることにしました。
松本様:我々の事業は現在の物流ドメインにフォーカスしていますが、将来的には他の産業領域にもサービス提供できる可能性を秘めています。
その集合体として、シマントの企業ロゴをアイコンに据えて訴求をしていこうと思っていました。
そこで今度は、企業とは枝分かれしたサービスとして「ロジGo」をブランディングする必要が出てきたんです。
じゃあ、このサービスについても、Uniforceにデザインをお願いしようとなりました。
サービスロゴは社内投票で決定
ーー サービスロゴは社内投票で決定されたとのことですが、どのような反応がありましたか?
松本様:サービスロゴについては、(UniforceのCDO)坂尾さんから、社内投票で決めてみたらどうかという提案をいただいたんです。
その方が、みんなで決めたことの一体感や自分ごと感が生まれると思い、投票で決定することにしました。
正直なところ、投票自体は静かに粛々と行われましたね。(笑)
ただ、投票後には、アイコニックなものがあることで会話がしやすくなったとか、イメージしやすくなったとか、そういう声が寄せられました。
シマントっていうものをよく表現しているよねとも言われました。
和田様:静かに粛々とは、我が組織の特徴かもしれませんね。(笑)
ーー 最終的にロゴが決定するまで、プロセス全体の納得感はありましたか?
和田様:企業ロゴを依頼したときの進め方に納得感があったので、その成功体験からサービスロゴもお願いしました。
アイコンがあることの影響って大きいんだなと感じましたね。
松本様:私も進め方については違和感はなかったです。
特にいいなと思ったのは、坂尾さんがこちらの意図を汲み取るための議論を、我々と同じ目線で重ねてくれたことです。
そこから一度細かいところを見に行ったのち、がっと広げて発散させて収束させるという一連の流れが、とてもわかりやすく納得感も高かったです。
私たちが考えるシマントは、流体とか形が変わる、捉えどころのないものだったりしました。
それで最初に降りてきたのが、アメーバみたいな形のアイデアだったので、頭の中をうまくデザインしてもらったなと思いました。
考えがシンクロしている感じもあって、すごくよかったです。
同様の課題を抱える企業へのメッセージ
ーー 投資家に向けた資料作成やロゴデザインで課題を抱える企業へメッセージをお願いします。
和田様:Uniforceはイメージの引き出し方がうまいです。
ロゴデザインというと、いくつかのデザインを出してもらうという進め方が一般的かもしれませんが、Uniforceは会社の根本に流れているストーリーや意味を深く汲み取ってくれました。デザインを選ぶにはちゃんとしたロジックが必要で、それをわかっている会社だと思います。
加えて、意匠登録が取れるようにということまで考えてくれているので、安心してお任せすることができました。
松本様:いい会社ありますよ、いい人いますよ、坂尾拓哉という人がいますよって言っちゃうかもしれないですね。(笑)

1回の濃いミーティングからどんどんデザインが進んでいくのが心地よいです。
デザインとかロゴが大事なのはわかっていても、忙しくてそこに時間を割けない場合も多いと思います。
その中で、あれだけ効率化された進め方をしていただけるのは大変ありがたかったです。
物流業界の未来と株式会社シマントの展望
ーー 今後の展望についてお聞かせください。
和田様:人口減少社会に突入している日本で、その影響が出やすい物流業界において、業界を維持させつつ、国民の生活レベルを落とさないための社会インフラの一翼を担いたいと考えています。
事業に携わっている方々になるべく利便性を感じてもらえるようなサービスにしたいと思っています。そこは変わらず進めていきたいですね。
サプライチェーンの課題解決を通じて、業務改善だけでなく製品・サービスやビジネスモデルの変革を促し、社会の物流システムのアップデートに貢献する株式会社シマントに、引き続きご注目ください!
株式会社シマント(simount)
代表取締役:和田 怜
設立:2014年8月
事業内容:
1)自社開発サービス
◾️物流DXワンストップソリューション「ロジGo」の開発、提供
2)クライアントワーク
◾️業務コンサルティング、DXコンサルティング
◾️データ分析
◾️アジャイル型システム開発
3)共創サービス事業
◾️オリジナルサービスの設計、開発
◾️アライアンス事業
4)その他
◾️ライセンス販売
◾️開発後サービス全般
各種資料デザイン、ロゴ等のブランディングデザインでお困りの方はぜひご相談ください!

- Writer
Uniforce株式会社 マーケティング部