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Uniforce代表取締役CEO / 特別インタビュー!僕らはまだまだ旅の途中

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Uniforce株式会社 代表取締役CEOの砂田です!
創業当時、そして今に至るまでのお話をします。

(M&A BANKさんのYouTube出演時の画像。クリックで動画へ移動できます!)
起業しようと思ったのは大学生時代
大学在学中に公認会計士の資格を取りました。
具体的に何をするかまでは決めていませんでした。
ただ、ぼんやりと、会計士として独立するんだろうなと思っていました。
会計士として歩む職業人生の中で、日本を代表するアカウンティング・ファームをつくりたいという意気込みはあったかな。
ずっと考えていた公認会計士の使命について
公認会計士の使命 (公認会計士法 第1条)※1 については、社内でもよく話をしています。
以前、「企業会計」の特集記事を書かせていただいたときにもそれに触れたのですが、
最後に明示されている使命が、国民経済の健全な発展に寄与することなんです。

※1 公認会計士の使命(公認会計士法 第1条)
公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もつて国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。
会計士として一人前になるために、監査法人に入って監査を経験しようと思っていました。
ただ、この国民経済の健全な発展に寄与することという使命について考えたときに、果たしてそれで合っているのかな?と疑問に思っていたのも事実なんです。
あずさ監査法人に入ってからは、この疑問への答えを探しました。
過去の数字に対しての保証をしていくという受け身な業務の性質上、なかなか納得いく結論に辿り着けないまま、気づけば3年半が過ぎていました。
もっと未来を描きながら、経済の発展に寄与するにはどうしたらいいかと考え続けた3年半でしたね。
独立を決めて退所したあとは、さらにいろいろな経験を積むことができました。
- スタートアップ向けの税理士法人
- 上場企業対応の会計事務所
- スタートアップ向けSO(ストックオプション)制度の設計
- CFO業務
しかし、どう頑張っても、300〜1000社未満のクライアントを持つのが限界だったんです。
頼りにしてくれる企業に対しては、感謝と甲斐を感じながらも、
日本には約350万社もの企業がある中で、そのインパクトはとても微力で、国民経済の健全な発展に寄与できているとは感じられませんでした。
会計士2人・エンジニアと始めた事業の始まりと終わり
2018年に会社を立ち上げました。
会計士2人とエンジニアと一緒に始めた事業です。
現在のUniforce主力プロダクトに「IPO準備クラウド」がありますが、その前身のようなものをつくろうとしました。
残念ながら、自分の思想がまとまらないうちの起業だったことや、人間的な未熟さから、
当時のメンバーとはバラバラになってしまい、会社も清算するに至りました。
このときの経験から、まずは1人で立ち上げて、それに賛同してくれる仲間たちを探していこうと決めたんです。桃太郎のようなスタイルです。
そして、いよいよUniforce設立へ
コンサルティング会社をしながら、どんな事業にコミットしていこうか考えました。
当時クラウドワークスの副社長だった成田修造さんとか、
ブレイブグループ社長の野口圭登さんに壁打ちをしてもらっていましたね。
どうやって社会に貢献していこうかという視点や、自分自身のことについても、深く話し考えることができた貴重な時期でした。
そこから実際に事業をつくりはじめて、メンバー探しを始めます。

まずはCTOだ!と思って、1000人とかそれ以上の人と話をしました。
でも、1年間見つからなかったんです。
そのあとやっとCOOの小川と出会えて、CTOの東川を連れてきてくれたことで、
「あぁ、やっとスタートできる」と思ったことを覚えています。
最初は、上場企業とか、上場準備中の企業の中でもN期〜N-1期くらいの会社が、
楽に決算開示ができる世の中を思い描いていました。
会社が潤えば、そこから仕事を請け負っている会社、その株を持っている人、従業員やその家族が潤いますから。
そして、その先に国民経済の発展が実現していくと考えたんです。
そんな連鎖の中で、会計士の使命をやっと果たせそうだという気配が、起業の原動力でした。
最初は決算開示の効率化がメイン事業
現在の主力プロダクトはIPO準備クラウド

当時から一緒にやってくれているボードメンバーが、Uniforceの世界観をさらに広げてくれました。
GRC(ガバナンス・リスクマネジメント・コンプライアンス)という市場がアメリカにあることに目をつけられたのも、彼らとの議論のおかげです。
その結果、ガバナンスグロースやガバナンステックの領域に踏み込めましたから、本当に感謝しています。
もちろん、大変なこともありました...
さぁ、プロダクトをつくっていこうという段になって、予想外に大変だったことがあります。
それは、専門用語をうまく伝えられなかったことです。
自分の言語化能力の低さを克服していくところから始めないといけなかったのは、なかなか辛かったですね(笑)
資金調達も「大丈夫だろう」と、ちょっと甘くみていたところがあったなと思います。
メンバーが増えていくにつれて、大きな出費も伴うようになります。
その責任が発生する中で、シードラウンドの資金調達まで6〜7ヶ月かかりました。
大変だった思い出のひとつですね。
ここ1年でぐっと組織感が増して嬉しい!
まずは、Uniforceに入ってきてくれたみんなには「ありがとう!!」と伝えたいです。
嬉しいことに、Uniforceに入りたいと言ってくれる人も増えてきました。
例えば、面接や採用活動をしていても、Uniforceの話をすると、魅力的だねと言ってもらえるんです。
結局、1人じゃなにも成し遂げられないから。
そう言ってもらえる組織をつくってこれたことは、本当に嬉しいです。
あとは、たくさんの人たちの力で、やっていること・やれることが増えたと思います!
同時進行している事業が7つあって、各事業にチームがあって、さらにチームを超えて助け合ってる姿が見える。
Uniforceのバリュー※2 には「越境」というのがあって、
自然と越境できている人もいれば、意識的にトライしてくれている人もいます。
まだ足りてない人も、ちゃんと自覚してあがいてて、そこに手を差し伸べる人たちがいる。
そんな光景が、これからもっと増えていくんだろうと思います。
※2 Uniforce株式会社のバリュー(行動指針)
探求 / Challenge
多角的な視点で本質を追求し、粘り強く果敢にチャレンジしよう
越境 / Growth
枠を超えて一丸となり、周囲を巻き込んで成果に繋げよう
感働 / Respect
相手の立場に立って協働し、感動を与える仕事を生み出そう

Uniforceをつくってよかったと感じる瞬間
会計士や専門職、士業の方々とエンジニアは、本来それぞれ異なる立場の人々で、なかなか協調するのが難しい関係だと思います。
水と油みたいに感じることもあったけど、Uniforceでは多分乳化し始めていて、それってこの場所がなければ生まれてこなかった化学反応じゃないかと思ってるんです。
経理業務の効率化ツールはいろいろありますが、
Uniforceみたいに会計士の知見や、概念的な話までをクラウド化している会社になると、
その領域にいる人じゃないと辛いんじゃないかと思います。
Uniforceだから乳化が実現したと考えると、それは本当にやっていてよかったなと感じるポイントです!
今や会計士ではない人のほうが多くなりましたね
はい、会計士とエンジニアで始まったUniforceですが、
会計士の頭の中にあるアイデアが、そうじゃない人たちから見ても「それいいね!」と思えるものであるなら、すごくいい!
この組織を続けていけば、会計士が身近に感じられたり、Uniforceのサービスが当たり前になっていく世界が実現できるんだと思えます。
そしてそれがみんなの自信になっていけばいいな。
まだまだ道半ばだからこんな感じの発言になっちゃうんだけど。
初めて契約をいただけたときのことはよく覚えています
自分の脳みそにあるものが形になって、誰か1人でも認めてくれたんだって実感できた瞬間でした。
上場企業向けのクラウド決算開示管理サービス から始まったUniforceですが、
3月にローンチして9月まで契約がもらえなかったんです。
上場企業にとって、ガバナンスとかIRって、秘匿情報ランクが超絶高いものですからね。
セキュリティをがっちがちに固めて持っていっても、太刀打ちできなかったんです。
そこでピボットしてIPO準備クラウドを主力プロダクトに切り替えたんですけど、
決して、決算開示管理サービスを諦めたわけではなくて。
一旦ストップして、先にスタートアップから狙っていく作戦に変更しました。
自分の一番得意なIPO準備にフォーカスしてプロダクトをつくるのは、とても気合の入ることでした。
ローンチ後1ヶ月経たずに初契約をいただけましたし、達成感を感じる出来事でした。
実現したかった世界観へ第一歩を踏み出した感覚がありました。
ここからさらに細かい機能を追加していって、IPO準備や決算開示の実務をより効率化できるよう改善をしていきます!
こんな人と一緒に働きたい!
本気で世の中を変えられるって信じてる人・・・かな。
自分ごととして捉えていて、受け身じゃなく動けるのも大事かな。
スピード感もって走ってくれる人たちと働けたら嬉しいです。
あとは、遠慮しない人!
どんどん発言していいと思うし、どんどんチャレンジしていいと思うんです。
だからバリューにも「探究」っていう指針を入れてます。
そういうのが心地いいなと感じる人と働きたいです。
スキルの面は、一緒に成長していけばいいんじゃないですかね?
今後の目標は...やりきること!
大学生のときから「夢追い人にだけはなるな」というのは自分に言い聞かせています。
夢っていう言葉が好きではなくて、夢を目標に切り替えて、ひとつひとつにピンを置いて、丁寧にクリアしていくことを大切にしています。
特に2024、2025年はこれをしっかり達成していきたいという意味でも「やりきる!」!!
Uniforceが世の中に知れ渡る存在になるように動き回っていきたいです。
もし仮に万が一、1日オフです!と言われたら?
船の上でプカプカ浮いていたい(笑)
晴れの日に甲板で酒でも飲みながら、ぼーーーーっとしてたいです。
たまにジェットスキーとか、海でばしゃばしゃしながら遊びたい。
あれ、こんなに海好きなんだっけ?(笑)
今ぱっと思いついたのはこれだな。
あと、神社仏閣めぐりも好きだから、そういう過ごし方もいいですね。
全部緑色で統一された夏に行くのが特に好きなんですよ。ちょっとひんやりしたりして。
海や神社のなにがいいかって、頭をリセットしたり考えをまとめるのに最適な場所だと思ってるんです。

旅が好きなので、旅もしたいです。
全国の「一緒に働きたい」と感じる人たちをスカウトして回る旅。
あずさのときも、いろいろ声かけたりしてたけど、好きなんだろうなぁ、そういうの。
プライベートなこと考えようとしても、すぐ仕事やビジネスのことに戻ってきちゃうな・・・。
毎日、仕事が楽しい、仕事がしたいって思ていて、とても充実しています!
- Writer
Uniforce株式会社 マーケティング部
- Interview
砂田 和也
Uniforce株式会社 代表取締役CEO