コンフォートレターとは?どんな準備が必要?


IPO準備も直前期に入ると、主幹事証券会社による引受審査を受けることになります。

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引受審査前に監査人から主幹事証券会社に「コンフォートレター」という書類が提出されます。
その目的と機能について詳しく見ていきましょう。

IPO達成のスケジュール

だれが?

監査人から主幹事証券会社に提出されます。
そのためにも、初期対応時に監査法人を選定する(①)ことが大切です。

いつ?

主幹事証券会社による引受審査が開始される(②)前に必要になります。

なぜ?

主幹事証券会社は、コンフォートレターの提出を受けた後に引受審査を開始(③)します。
証券会社が財務情報等に「相当の注意」を払ったことを証明するために必要な書類です。

どのように?

IPO準備企業が発行した有価証券届出書等に記載された財務情報の妥当性と、
その後の変動状況を確認・把握すための調査を行います。

コンフォートレターに記載される内容

コンフォートレターに記載される内容はおおむね次のようなものです。

  1. 日付、宛先及び打切日
  2. 書簡の前文
  3. 届出書等に含まれている監査報告書等に関する記述
  4. 調査事項、実施した調査手続及び調査結果に関する記述
  5. 事後の変動の調査とその結果に関する記述
  6. 調査手続の十分性に関する記述
  7. 書簡の目的と利用制限に関する記述
  8. 発行会社と監査人との間の利害関係に関する記述

IPO準備企業が提出を求められる書類

監査人の調査に伴い、書類の提出を求められます。
例えば次のようなものがあります。

  • 個別財務諸表
  • 連結財務諸表
  • 月次財務諸表を含む月次連結財務諸表
  • 月次試算表を含む月次連結試算表
  • 株主総会議事録及び取締役会議事録並びに契約書等


業種や管理状況によっては、生産実績表に基づく財務会計情報が記載事項に含まれることもあります。
社内に経験者や専門知識のある実務者がおらず、準備に不安がある場合には、
コンサルタントや専門家に相談し、効率的に進めていくことをおすすめします。

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